2012-01-01から1年間の記事一覧

ノマドワーカー

またもや車寅次郎氏なのである。 車寅次郎氏と言えばトランクである。あのトランクの中には一体何が入っているのかは、誰もが気になるところだ。当然「Yahoo!知恵袋」にもそういう質問はある。すると世の中は良くしたもので、やはり「こちらのページに、載っ…

阿呆の画廊

ムーレの創造した百貨店は新しい宗教をもたらし、信仰心が衰え次第に人の来なくなった教会の代りを百貨店がつとめ、それ以後空虚な人々の心に入り込んだ。女性は暇な時間をムーレのところにやって来て過ごすようになった。かつてはチャペルの奥で震えおのの…

動物/植物

【承前】 ゲル (家屋) ゲル(モンゴル語: гэр、ger)は、主にモンゴル高原に住む遊牧民が使用している、伝統的な移動式住居のこと。日本では、中国語の呼び名に由来するパオ(包)という名前で呼ばれることも多い。 テュルク語では古来から「ユルト、あるい…

インストール

【承前】 直島行きの同行者は、当初1992年竣工の安藤忠雄氏設計のホテル(現「ミュージアム」タイプ)に泊まる予定でいた。現在、ベネッセハウスのオンライン予約ページで、「『作品に一番近い』ホテル。4タイプに分かれる各室には、収蔵作家のドローイング…

素敵な場所

【承前】 飽くまでもフィクションである。 ある現代美術家がいたとする。都会を拠点にバリバリと精力的に発表を重ね、都会の美術界でそれなりに同時代的な話題になり、そして海外の展覧会も幾つかこなしたりする。やがて、現代美術家が中年から老年に差し掛…

離島

【前説:沿革】 県観光協会が「うどん県」とする香川県。その県道256号線沿いにある「ふるさと海の家 つつじ荘」の入口傍に建立された「演歌大ヒット曲 おやじの海発祥の地」の碑文。 有線放送新人賞・日本作詞大賞大衆賞を受賞し大ヒットした「おやじの海」…

そうたつ

【承前】 長嶋茂雄の人物像を語る時、しばしば登場するのが、彼の発する擬態語と擬声語、そして「いわゆるひとつの」に代表されるような、いわゆるひとつの「長嶋語」である。 「由伸!そこは腰をビュッとして、右肩をグーッとじゃなくて、ストーンとして、…

ビジョン

【承前】 1970年代中頃の、口さがない「硬派」な当時の多摩美大生の間で、「荒井呉服店のお嬢さん(「お嬢さん」に含意あり)」と呼ばれていた松任谷由実嬢(58歳)の23枚目のアルバム「DAWN PURPLE」のジャケ写である。21年前の1991年11月のリリースであり…

雑記

【枕】 一ヶ月以上忙殺されていた。今でも忙しい事は忙しい。 この一ヶ月間、「美術」では様々な事があった様だ。殊更に情報を遮断していた訳では無いから、ネットにランダムアクセスすれば、入ってくる情報は入ってくる。 多くの「美術」のネット上の情報の…

種蒔き

【承前】(及び【承「トロール漁業」】 「へぇボタン」すら「ドン・キホーテ」で売っていた、嘗ての人気番組「トリビアの泉」のNo.192は、「スフィンクスの目線の先には今ケンタッキーフライドチキンがある(2003年8月20日放送 97へぇ)」だった。「ぐるなび…

ゲリラ

【承「トロール漁業」】 【枕】 その駅ナカの書店は、ガラスウィンドウのディスプレイに、順位の数字と共に、売り上げランキング順に本が並べられていた。講談社刊の「スティーブ・ジョブズ」が、発売後2ヶ月経った今でも、堂々の2位になっていた。 仮にジョ…

場所と施設

【承前】 一昨日の朝、「仮面ライダーフォーゼ」を見ていたら、「カネゴン」が出てきた。いや「カネゴン」ではなく、それは「リブラ・ゾディアーツ」なのだが、しかしこれに関わった関係者が、「カネゴン」を全く想起しなかったとは言わせない程の「カネゴン…

好き嫌い

子育てに於いて、食べ物に対する子供の「好き嫌い」というものを、肯定するか否定するか。しかし通常多くはは、否とされるものだろう。「好き嫌いをしないで、出されたものを全部食べなさい」と「躾ける」のが「正」であるとされ、「好き嫌いがあるのが本来…

トロール漁業

【略】 赤塚不二夫のキャラクターに「篠山紀信くん」がいる。通常は「カメラ小僧」と呼ばれているキャラクターだ。「篠山紀信くん」の「篠山紀信」は、あの「ザ・篠山紀信」である。篠山紀信(「ザ・篠山紀信」)は1977年に晶文社から「カメラ小僧の世界旅行…

想像の建築

【承前】 「東京スカイツリー」が、そろそろフィニッシュワークに入る。ガワ(外側)はほぼ出来ていると言えよう。今は、石材屋さんとか、クロス屋さんとか、電設屋さんとか、水周り屋さんとか、そういう人達が多く働いておられるのだろう。それから什器等が…

デプス

【承前、又は幕間】 非番なのだろう。いつもと異なる私服姿の二人は、フィフティーズなアメ車のオープンカーに乗っている。東京の下町に長く住む、いかつい顔をした男が、通り過ぎる街の光景を見回しながら言う。 「高層ビル増え過ぎだよな! さらに作ってる…

心霊

【承前】 中島智氏から、拙ブログにこうしたレスポンスを頂いた。 大村益三さん @omuraji のブログ、「風狂」 http://bit.ly/x7NPYH に関連して、風狂>なる拙文、「亡霊としての芸術」をリンク→ http://genbaken.com/essay/nakashima.html (風狂は遍在する?…

風狂

【承前】 「風流」はまた「風狂」の原形でもあるだろう。 ふう‐きょう【風狂】‐キヤウ 1 気がくるうこと。狂気。 2 風雅に徹し他を顧みないこと。また、その人。 大辞泉 「ただの石ころ」に「鎌倉の風景」や「観世音菩薩」を見るとは、何とおかしな事だろう…

水石

【承前】 NHK「美の壺」の正式名称は、「鑑賞マニュアル 美の壺」である。本日元旦は、原沙知絵嬢を迎えての「豪華!風流!日本庭園スペシャル」だった。公式サイトの「番組紹介」から引く。 「美の壺」は暮らしの中に隠れたさまざまな美を紹介する、新感覚…