2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

西畫

一 西畫は蝋油を以て膠に換、故に水に入りても損ぜず。世俗之を油畫と云ふ。畫法は我日本にても往々模製する者ありといへども、其眞を得ざる者多し 一 西洋の畫法は理を究めたれば、之を望み見る者、容易に見るべからず。望視るの法あり。故にや彼國皆額とな…

六本木(下)

【承前】 正直なところを言えば、東京の六本木に来た最大の理由は、或る作品を見たかったからである。六本木通りを挟んで最初に北側に行った方が良いのか、それとも南側に行った方が良いのかとの小思案は、一番食べたいものを最初に食べるか、最後に食べるか…

六本木(上)

「黒のAMGに、金のエンブレム(或いは「黒のジャージに、金のネックレス」)」的な、80年代バブル混じりの「ギロッポン(≠ポンギ)」イメージをも彷彿とさせる、「黒」と「金」で構内全体がコーディネートされている都営大江戸線・六本木駅を降りた。果たし…