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「展評:土木(前段)」

最近、一部では「砂遊び」を「サンドアート(sand sculpture)」と呼ぶ習わしになっている様だ。

砂遊び

砂遊び(すなあそび)とは、主に幼児・児童などが砂場や砂浜で砂を掘ったり砂山を作ったりして遊ぶことである。

概要

この遊びは、砂を掘ったり盛り上げたり、更にはそれで彫刻など造形を行ったりする。高度なものでは青少年や大人が主体となって行われるサンドアートという芸術活動(砂絵を含む)もあるが、概ねこれらは戸外で砂と戯れる行為である。

Wikipedia「砂遊び」より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E9%81%8A%E3%81%B3

「砂遊び」が「芸術活動」としての「サンドアート」に「昇格」、或いは「降格」してからというもの、「砂遊び」は、文字通り「彫刻」的な活動の相貌を帯びる様になった。

http://www.youtube.com/watch?v=0R1r6lKvZVU

「サンドアート」のテーマは、所謂「彫刻」のそれを踏襲する。「サンドアート」は「彫刻」へのコンプレックスを隠さない。寧ろ「彫刻」の「地位」を獲得したくて仕方がない「砂遊び」が「サンドアート」になる。「彫刻」と遜色ない「砂遊び」という「転倒」。「砂」なのに「まるで彫刻」という、そうした「ルサンチマン」とも「コンプレックス」ともつかない、極めて「ちんまい」レベルの「上昇」志向による、一種のアクロバットを見せる「退屈」の別名が「サンドアート」だと言える。

それはさておき、「サンドアート」が、その専らの興味の対象とするのは「彫刻」的「造形性」だろう。しかし「本来」の「砂遊び」が肝要とするところは、「彫刻」が依拠するところの所謂「造形性」とは全く関わりのないところにある。それを「彫刻」に対して、仮に「土木」としておく事にする。

【続く】